ヒトに対する高脂肪食摂取後のきのこキトサンの効果
食前投与での血清中の中性脂肪濃度が有意に抑制されました。
高脂肪食摂取後の中性脂肪濃度の上昇
脂質(脂肪)摂取に対するきのこキトサンの効果をヒトを対象に調査しました。
被験者10名を非投与群(4名)、食後投与群(3名)、食前投与群(3名)に分け、前日21時より絶食させ、試験当日の空腹時に採血を行い、9時に高脂肪食(バターとラードを添加して脂質40g、熱量437kcalとしたコーンクリームポタージュスープ)を摂取させ、その後1時間おきに採血し、血清中性脂肪濃度を測定しました。なお、食後投与群には高脂肪食摂取後速やかにきのこキトサン1gを水と共に服用させ、食前投与群には高脂肪食摂取20分前にきのこキトサン0.3gを水と共に服用させました。
その結果を図に示します。図中の折れ線は、血清中性脂肪濃度の初期値(空腹時)からの上昇濃度の推移を示しており、各群の平均値を用いています。上昇濃度のピークは、すべての群について食後3〜4時間でした。
非投与群と食後投与群の上昇濃度推移を比較すると、1時間後を除く2から6時間後の各時点で食後投与群の方が低値を示しました。
非投与群と食前投与群との比較並びに食後投与群と食前投与群との比較においては、いずれも1〜6時間後の各時点で食前投与群の方が低値を示しました。
これらの結果から、きのこキトサンを食後投与した場合は、食事の2時間後からきのこキトサンの脂肪抱合作用による脂肪の吸収抑制効果が現れたものと考えられます。また、食前投与した場合は、きのこキトサンが胃内を膨潤しながら速やかに通過し、腸粘膜をコーティングするために、食後投与よりも投与量が少量にもかかわらず、顕著な効果が得られた物と考えられます。
一方、血清中性脂肪濃度の上昇濃度推移を示す折れ線の下部面積(AUC)を脂肪吸収量と考えると、非投与群のAUCを100としたとき、食後投与群は約60、食前投与群は約40であることから、きのこキトサンを食後に1g投与した場合の脂肪吸収抑制率は約40%、食前に0.3g投与した場合の脂肪吸収抑制率は約60%と考えられます。
きのこキトサンは、最終的にはビフィズス菌等の腸内細菌に資化され、また、難消化性食物繊維として排泄されるものと考えられます。
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